外猫の系譜

クロ

クロ

シロ父（シッポくるん）

シロ

最初、しっぽがコルク抜きのようにねじ曲がった真っ白いオス猫が現れるようになり、
しばらくわが家の様子をうかがって、それから間もなく娘のシロを連れて来たのである。
そして時折りパトロールしに来ていたが、娘を託してやがて自らは去っていった。

シロ父と娘のシロ

シロ父（コルク抜き）

シロ

ジャックはいつしか来なくなり、
クロはわが家で生れ、そしてわが家で永眠したが、
シロは、一番の居場所であった父が平成28年暮に亡くなると、
いずこともなく去っていった。同じく父の部屋を根城にしていた
フサは離れの居間に、モコは母の部屋に居場所を変えたのだった。

わが家で生まれ、わが家で死んだクロ

外猫の根城だった父（西山祖父）の書斎に主がいなくなると、
しばらく空白になるが、またもやどこからともなく新入りがやって来た。
どうやら令和元年10月の台風19号で被災したらしい。
令和2年（2020）春現在、わが家の唯一になった外猫。

台風のあとにやって来た茶白

♂だけ♀だかも不明。
白、黒、に続いて、これも芸なく「茶白」と名付ける。
犬小屋に加えて物置きに毛布を三重に敷いた寝床を提供し、
ごはんもあげているのに、まったく懐かない……。

　新型コロナウイルスに明け暮れている令和2年5月の初旬から、フサの孫で外猫に近い
“モコ”ちゃんが姿を見せなくなりました。
　そして、唯一となった外猫である“茶白”ちゃんも、7月に入って急にいなくなりました。
もともと怪我をしていて、しかしまったく懐かないので病院にも連れて行けませんので、
この長い梅雨と暑さの中、もうどこかで行倒れているかもしれません。
　そして、令和2年8月13日、朝7時ころに“フサ”ちゃんが亡くなり、同じ日の夕方5時
すぎに“ひかり”ちゃんも他界しました。ともに2001年夏生まれの満19歳で、長寿を全
うした老衰でしたが、西向の山から一気に猫がいなくなってしまいました。